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設 立 趣 旨 書 |
神戸まちづくり研究所の設立母体である神戸復興塾は、阪神淡路大震災の復興過程で出会ったまちづくりの専門家やボランティアのリーダーが自発的に結成した行動する市民団体で、誰も手がけていない事業に積極的に取り組むことを旗印にさまざまな分野でパイオニアとしての役割を果たしてきた。その強みは多彩で柔軟な人的ネットワークにあり、特定の目標達成のため短期間にエネルギーを集中する能力はきわめて高いが、反面、他に本業をもつ専門家の同志的集団という特質から長期的な課題への取り組みは組織的にも対応が困難であった。
神戸まちづくり研究所は、神戸復興塾が培った人的資源とネットワークのコアとしての機能を共有しつつ計画的、持続的に復興まちづくりに取り組むことを目的に設立するもので、特定非営利活動法人としてこの研究所の設立趣旨に賛同する個人及び団体に広く参加を呼びかけ、地域に根ざした独立独歩のシンクタンクとして役割を果たしたい。
研究所の具体的な事業内容は、以下の3点に要約できる。
1.NPO、市民活動及びまちづくりに関する調査研究と政策提言
2.研究グループやNPOネットワークに対する支援
3.まちづくりや地域活性化を促進する事業 さらに収益事業として出版やイベント関連商品の開発も考えられる。
他方、神戸復興塾は「現場の知」を重視する専門家集団として、また義侠心に富む行動集団としての活動を今後も続ける。新しいアイディアを着想し、誰も試みた例のない企画に取り組む復興塾のベンチャー精神を生かしつつ、まちづくり研究所は確固たる人的資金的基盤のもと、広くまちづくりの推進にかかわる活動を展開する。
1999年7月17日
特定非営利活動法人 神戸まちづくり研究所 |
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